2010年7月12日から14日にかけて、日本学術振興会アジア・アフリカ学術基盤形成事業「アジア比較社会研究のフロンティア」によるセミナー「アジア・バロメーターの使い方:初歩から応用まで」が実施されました。
同事業では、2003年から2008年までの統合データを利用したアジア・バロメーター共同研究会が計画されていますが、データベースが出来上がった経緯や目的、データの形状やその使い方などのインストラクションがないと、なかなかデータは使いこなせないもの。そこで、アジア・バロメーターの2003-2008年統合データセットを用い、仮説構築からデータ分析にいたるまでの手続き・方法についてのレクチャーと討論を、セミナー形式で行ったのが「アジア・バロメーターの使い方:初歩から応用まで」です。
アジア・バロメーターの生みの親である猪口孝教授がアジア・バロメーターの全体の概要を説明したうえで、園田茂人教授がデータセットの形状の説明を行いましたが、本セミナーに参加した韓国(2名)、中国(2名)、台湾(2名)、シンガポール(2名)、それに日本の若手研究者(4名)はレクチャーを受けた後、統合データセットをもちいてどのような論文を執筆する予定かを報告し、討論を行いました。
その具体的な成果は、本年12月に予定されている韓国での同事業による共同研究会の際に発表される予定です。
前列右から4人目が猪口教授、その左隣が園田教授