2021年6月9日に、トルコ・イスタンブル大学のイスラーム研究センターによりオンラインで開催された講演会に秋葉淳教授が招待され、「ナーイブ学院(1855–1924):オスマン帝国の教育におけるメドレセとメクテブの統合」と題する講演を行いました。 この講演では、1855年に設立されたシャリーア法廷の裁判官を養成するための学校が、メドレセ(マドラサ)教育と法廷での見習いを、新式学校(メクテブ)のシステムの下に組みこんだ教育機関であったことが論じられました。また、その学校が帝国の周縁地域の住民に社会移動の機会を与えたことも指摘されました。イスタンブル大学の大学院生を中心に20名程度の参加者があり、ナーイブ学院の卒業生の出自や、マドラサ教育を司るDers Vekiliとの関係などについて質疑応答が行われました。