今年度の国際本部管轄による独自のサマープログラムは4つあり、そのうち本研究所の園田茂人教授が実施責任者となった、国立台湾大学との合同サマープログラムが終了しました。同教授が関与したサマープログラムは、香港大学との合同サマープログラムに次いで、2件目です。
同プログラムは、国立台湾大学社会科学院との全面的な協力を得て、東京大学の学生を対象にテーラーメイドされたプログラムです。実施期間は2013年8月21日から30日までの10日間。参加した本学学生12名(うち半数が大学院生)は、政治、経済、市民社会、大衆文化の4つの班に分かれ、それぞれ同数の台湾大学学生と一緒に授業に参加し、フィールドワークを実施し、最終日の報告会に臨みました。 プログラム開始の8月21日は台風12号の影響で、台北市内の学校・職場は閉鎖され、出鼻を挫かれましたが、概ね順調にスケジュールをこなしました。国立台湾大学を代表する8名の講師陣が、台湾の民主化や経済発展、市民社会のあり方や大衆文化の変容などをテーマに講義を行い、参加学生は、それ以外に、行政院大陸委員会文教處や文化部影視及流行音楽産業局といった政府機関、慈済基金会や台湾医療改革基金会といったNGOなど、多くの組織を訪問し、政治家やジャーナリスト、ビジネスマン、市民活動家などと意見を交換しました。
最終日の30日には、4つの班がそれぞれ研究成果を英語で報告。台湾政治の将来展望や中国市場進出をめぐる日台連携の可能性、文化製品輸出をめぐる日台比較、東アジアとの対比にみる台湾市民社会の特徴をテーマに、それぞれの班が報告しました。
国立台湾大学の教員の多くは、本プログラムが充実し、学生たちのパフォーマンスが高かったことに驚いていました。
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