緬甸(ミャンマー)勉強会を下記の要領で開催いたしますので、ご参集ください。
また、研究会の後、懇親会も予定しております。
配布資料作成および懇親会の会場確保の都合上、参加される方は<返信フォーム>にて、ご連絡ください。
日時: 10月31日(土曜日)15:30 〜17:30
場所: 東京大学東洋文化研究所 第1会議室
報告者: 田村克己氏 (総合研究大学院大学理事、国立民族学博物館名誉教授)
報告題名: 「ビルマの建国神話と精霊伝説〜ミャンマーの『赤と黒』」
要旨:
ビルマにおいて、日本の記紀神話にあたるものは、王朝の年代記に記録されてある。その現存する最も古いものは、16世紀初頭の『マハーサンマタ年代記』(後世『高名年代記』という)であり、スリランカの『大史』の形式をふまえ、「ビルマ王権と仏教の正統性、神聖性」を主張している。その後、タガウン朝の伝承が付加され、19世紀前半の『玻瑠王宮大御年代記』において、建国神話が「完成された」形で記録される。
この一連の神話において、世界の創造、自然から文化への移行、ひいては人間社会の起源など、神話学上重要なテーマが述べられている。そして神話の構造上、続いて建国の英雄の流浪譚が繰り返し語られる。それは神話学上普遍的なモチーフのものであるが、王権の正統性、聖職者の介在、女性の位置など、ビルマ独特のテーマが登場してくる。また、タウンビョンなど各地の精霊信仰の伝説も、登場者や土地を通じて建国神話の体系に結びつけられてあり、さらにこうした神話学上のモチーフを繰り返している。 本報告は、以上のような、ビルマの神話世界の豊かな広がりを示すとともに、現在のミャンマーの政治につながる課題についても触れたい。
なお、本報告は、昨年10月の「東南アジア学会関西例会」で話したものとほぼ同様であり、一部は、拙著『レッスンなきシナリオ』(風響社、2014)で論じている。
担当:髙橋
<返信フォーム>
どちらか一方を消去して下さい。
どちらも参加されない方は返信不要です。
----------------ここから 返信して下さい ----------------
● お名前
● 緬甸勉強会 ・参加 ・不参加
● 懇親会 ・参加 ・不参加
申込先:takahashi[at]ioc.u-tokyo.ac.jp