この画像データベースは江戸時代後期に活躍した江戸南画の領袖、谷文晁(1763~1840)一門による粉本群についての画像データが検索できる。
URL: http://cpdb.ioc.u-tokyo.ac.jp/edo/buncho.html
調査は2010年8月9日~15日に行った。参加者は以下の通り。
橋本慎司 | (栃木県立美術館) |
チェルシー・フォックスウェル | (シカゴ大学) |
大橋美織 | (東京国立博物館) |
アーロン・リオ | (コロンビア大学) |
若松由理香 | (ハーヴァード大学) |
邱函妮 | (東京大学) |
安在媛 | (東京大学) |
鈴木しおり | (東京大学) |
帯刀菜緒 | (東京大学) |
中谷有里 | (東京大学) |
浜村繭衣子 | (中国絵画デジタル・アーカイヴ・プロジェクト) |
石附啓子 | (中国絵画デジタル・アーカイヴ・プロジェクト) |
野久保雅嗣 | (本研究所) |
画家は習画過程から過去の画像を学び、師匠から粉本を受け継ぎ、さらに自ら様々なイメージを収集して自分なりのストックを作っていく。つまり、画家は各々画像データベースを持っており、それは完成画のみでは知り得ない絵画史観を覗くための資料となる。のみならず、谷文晁一門は松平定信(1758~1829)による『集古十種』(1800年公刊)編纂に関わって什物調査を行っており、その規模は国家的な文化財行政プロジェクトというべきものであった。その意味で、この粉本群が江戸時代後期の一画家が見た古画群という枠組みを超え、江戸時代後期における東アジア絵画の理解を復元的に考察するために重要な資料群である。(板倉聖哲)
(検索画面)
(検索結果表示画面(例))