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東文研セミナー ワークショップ “Military Elites in the Early Modern Islamicate World and Beyond” が開催されました

報告

2024年1月20日、東京大学東洋文化研究所にて東文研セミナー Workshop: Military Elites in the Early Modern Islamicate World and Beyond が開催された。本ワークショップは、日本学術振興会外国人研究者招へい事業により来日したギュライ・ユルマズ氏（アクデニズ大学／東文研訪問研究員）と本研究所の秋葉により企画されたもので、オスマン帝国とサファヴィー朝、そして日本の近世における軍人エリートに焦点を当て、多様な側面から検討を行った。 前半の部におけるユルマズ氏の報告は、オスマン帝国の17世紀に至るまでの軍人・兵士の徴募方法の変遷に関するもので、16世紀半ばに大きな変化があったことを強調した。前田弘毅氏（東京都立大学）は、グルジア人ゴラームに焦点を当て、彼らがサファヴィー朝に仕えつつもグルジア人としての文化・慣習・アイデンティティを維持していたことを論じた。 後半の部では、川本智史氏（東京外国語大学）はオスマン朝宮廷儀礼への雨の影響について検討し、儀礼がしばしば悪天候により変更や中止され、また、宮廷儀礼が屋内化する傾向があったことを明らかにした。永島育氏（日本学術振興会・東文研）の発表は、トルコと日本の弓術の比較を実演とともに解説するもので、両者の起源の共通性、弓の素材の違い、戦闘や文化における役割などを論じた。 会場の聴衆11人に加え、オンラインでの20名の参加があった。

当日の様子

2024年1月20日東文研セミナー2024年1月20日東文研セミナー
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開催情報

日時：2024年1月20日(土) 12:30~16:30

会場：東京大学東洋文化研究所3階大会議室／Zoom

プログラム：

12:30~12:40開会挨拶　秋葉淳（東文研）
12:40~13:25ギュライ・ユルマズ Gülay Yılmaz（アクデニズ大学）
“From Candidates to Slaves: Janissary Army Recruitment Until the 17th Century”
13:25~14:10前田弘毅 Hirotake Maeda（東京都立大学）
“Slave Soldiers Who Cannot Understand the "Iranian Ways"?:
The Cases of the Safavid Gholams”
14:10~14:40Break
14:40~15:25川本智史 Satoshi Kawamoto（東京外国語大学）
“When It Rains in Istanbul:
Weather and Ottoman Court Ceremonials in Pre-modern Istanbul”
15:25~16:00永島育 Iku Nagashima（日本学術振興会・東文研）
“A Preliminary to a Comparative Study of Turkish and Japanese Archeries”
16:00~16:30Discussion

 

※このセミナーはJSPS科研費基盤研究(B)「オスマン帝国における社会階層とジェンダーに関する国際共同研究」(20H01322) 及びJSPS外国人研究者招へい事業の支援を受けて開催されました。

 


登録種別：研究活動記録
登録日時：TueJan3016:23:482024
登録者　：秋葉・多田
掲載期間：20240201 - 20240501
当日期間：20240120 - 20240120