この班研究は、北アフリカ・アルジェリアの近現代の社会経済研究に関心を持つ研究者が研究情報を共有し、研究成果について報告する研究会である。
第一回の今回は、渡邊祥子(東京大学)が班研究の趣旨説明およびコロナ禍以降のアルジェリアへの渡航報告を行い、自身の関心である後期植民地期の自由マドラサ運動と社会経済的な文脈との関係について報告した。次に、私市正年(上智大学)が植民地期における家族ワクフ(ハブース)文書の事例として、新資料の紹介とそこに見るザーウィヤ活動の経済的基盤の考察を行った。参加者は会場8名、オンライン11名を数え、植民地期のワクフの役割等について活発な意見交換が行われた。
日時:2023年7月16日(日)14:00~16:30(共同研究者は~17:30)
場所:東京大学 東洋文化研究所 第二会議室
形式:会場とZoomによるハイブリッド
言語:日本語
プログラム:
14:00~15:00:渡邊祥子(東京大学)による口頭報告「班研究の趣旨説明およびアルジェリア渡航報告—後期植民地期を中心としたイスラーム改革主義の社会的基盤の研究—」、質疑
15:10~16:20:私市正年(上智大学)による口頭報告「植民地期アルジェリアにおける家族ワクフ(ハブース)文書の事例報告—Zawiya の宗教活動と教育活動の経済的基盤の考察に向けて—」、質疑
16:30~18:00:班研究共同研究者による打ち合わせ
担当:渡邊祥子(shoko_watanabe@ioc.u-tokyo.ac.jp)