後藤絵美准教授が、東大社会連携部と共同で、ハラール認証マーク入りチョコレートを開発しました。現在、赤門横のコミュニケーションセンターとIMTブティック(JPタワー・インターメディアテク内)で販売しています(1箱1080円税込、ギフトカード1枚入り)。
https://utcc.u-tokyo.ac.jp/user_data/shop.php
最近、ハラール産業が注目されています。ハラールとはアラビア語で「許されたもの」という意味で、ハラール産業はイスラーム教徒が安心して飲食したり使用したりできる品を提供するための新しい取り組みです。東京オリンピックを前に、日本でもこの仕組みをできるかぎり採り入れ、イスラーム圏からの訪問者の増加に備えようという声や、イスラーム圏には大きなビジネス・チャンスがあるからこれを採用する必要があるという声があちこちで聞かれます。
宗教的信条に配慮することは大切です。しかし、ハラールについて私たちは、もう少し知ったり、考えたりする必要があるように思います。この機会に、「イスラーム教徒は豚や酒など飲食できないものがある」という定型句よりも、もう一歩深い部分についての知識を得たり、考察をしたりできないだろうか。それによってよりよい未来を描き出せるのではないか。そんな思いから立ち上げたのが「ハナーンチョコレート・プロジェクト」です。
詳しい内容は以下のウェブページをご覧ください。
https://asnet-utokyo.jp/emi-gto/hanan-chocolate
ハナーンとはアラビア語で「思いやり」や「やさしさ」という意味です。甘いチョコレートを食べながら、本当の思いやりって何だろうと考えていただければ大変うれしいです。
後藤絵美
第176回東文研・ASNET共催セミナー 「批判から提案へ、排除から包摂へ:「非暴力運動」としてのチョコレート開発」
日時:2017年12月7日(木)17:00-18:00
場所:東京大学東洋文化研究所